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短歌制作の基本 — 3 / 5

第3章 言葉をリズムに乗せる

書き出した素材を、五七五七七の型に当てはめて一首にする。

素材がそろったら、五七五七七の型に言葉を流し込んでいく。最初から完璧な一首を目指す必要はない。まずは音の数を合わせて一首の形にし、声に出して読みながら少しずつ整えていけばよい。

一首の中で、意味や調子が大きく切れる箇所を「句切れ」という。切れる位置によって、初句切れ・二句切れ・三句切れ・四句切れ、どこでも切れない句切れなしに分けられる。言い切りの形(終止形)や命令形、「かな」「よ」などで区切れる場所が句切れになりやすい。

句切れの位置は一首の印象を左右する。三句切れは上の句と下の句がはっきり分かれて安定した印象になり、二句切れや四句切れはやや鋭く、リズムに変化が生まれる。意味がだらだらと続いて焦点がぼやけるときは、思い切って一か所で言い切り、句切れを入れてみよう。

実践ステップ

  1. 1

    素材を句に分ける

    第2章のメモから言葉を拾い、5音・7音のかたまりを作る。語順を入れ替えたり、言い換えたりしながら型に収めていく。

  2. 2

    声に出して読む

    できた一首を声に出して読む。つっかえる箇所や、句の切れ目と意味の切れ目がずれて読みにくい箇所があれば、言葉を差し替える。

  3. 3

    切れ目を意識する

    どこで意味が切れるかによって印象が変わる。上の句と下の句の間で切ると、場面から気持ちへの転換がはっきりする。

この章の成果物

選んだ場面を、五七五七七の一首にまとめてください。

実践例

EXAMPLE

雨の日の帰り道

ビニールの 傘をたたんで 見上げれば 濡れた看板 ぼくを照らした

  • 上の句で動作、下の句で光に照らされた発見を置いた
EXAMPLE

祖母の手紙

引き出しの 奥にしまった 鉛筆の 薄い文字から 祖母の声する

  • 手紙そのものではなく「文字から声がする」と感じた瞬間に絞った
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