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ロゴ制作の基本 — 11 / 11

第11章 権利を守る(発展編)

本格的に事業やブランドで使うロゴは、他社と衝突しないか確認し、必要なら権利化する。個人利用や試作段階では必須ではない。

本格的に事業やブランドで使うロゴは、他社と衝突しないか確認し、必要なら権利化する。個人利用や試作段階では必須ではないが、知っておくと安心だ。

まず、決定した案に似ているロゴが既に商標登録されていないか確認する。似たロゴのまま使うと、後から使用差し止めや変更を求められるおそれがある。事業で本格的に使う前に必ず確認しておきたい。ブラウザーの画像検索を使い、シンボルマークと文字部分を分けて検索すると簡易チェックしやすい。ただし画像検索だけでは網羅できない。特許庁の無料データベース「J-PlatPat」では、国際的なウィーン分類に基づく「図形等分類」のコード(例:月、星、動物など)を指定して、登録済みの図形商標を検索できる。入念に確認したい場合は専門家への商標調査依頼も検討する。

ロゴや名称の権利を守りたい場合は、商標登録という選択肢がある。自分で出願することもできるが、一般的には弁理士・特許事務所に依頼し、事前調査→申請→審査→登録という流れを踏む。特許庁の統計では、出願から最初の審査結果が届くまでの期間は平均6.9か月(2024年)で、早期審査を使えば大幅に短縮できる。特許庁に納める費用は、出願料が3,400円+区分数×8,600円、登録料が10年分で区分数×32,900円(2区分なら合計86,400円)で、依頼する場合は別途手数料がかかる。費用も時間もかかるため、必須ではなく「保険」に近い位置づけで考えればよい。

フォントやアイコンなど既存素材を使った場合は、権利まわりの最終確認も忘れずに。商用利用可否、改変して使える範囲、商標登録の可否をライセンス条項で確認しておく。

実践ステップ

  1. 1

    似たロゴがないか調べる

    決定した案に似ているロゴが既に商標登録されていないか確認する。ブラウザーの画像検索で、シンボルマークと文字部分を分けて検索すると簡易チェックしやすい。登録済みの商標は特許庁のJ-PlatPatで、図形等分類のコードを指定して検索できる。それでも不安な場合や、入念に確認したい場合は専門家への商標調査依頼も検討する。

  2. 2

    商標登録を検討する

    ロゴや名称の権利を守りたい場合は商標登録という選択肢がある。一般的には弁理士・特許事務所に依頼し、事前調査→申請→審査(半年〜10か月程度)→登録という流れを踏む。費用も時間もかかるため、必須ではなく「保険」に近い位置づけで考える。

  3. 3

    素材のライセンスを確認する

    既存フォントやアイコン素材を使った場合は、商用利用可能か、改変して使える範囲か、商標登録できる素材かをライセンス条項で確認する。商標登録の予定がなくても、後から必要になる場合があるため事前確認しておくと安心。

この章の成果物

類似ロゴを調査して結果をまとめ、商標登録が必要かどうか判断してください。

実践例

EXAMPLE

月夜のパン

  • 調査方法: ブラウザーの画像検索でシンボルマーク単体を検索し類似ロゴなしを確認
  • 商標登録: 個人店のため見送り
EXAMPLE

Reexperiri

  • 調査方法: 画像検索で類似ロゴなしを確認
  • 商標登録: 使用範囲が広がる見込みのため専門家に相談
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